【3日目】2023年5月21日(日)
これぞサステナブル「馬場水車場」
水車の動力で線香を作っています。今や、この製造方法で作っているところは日本で2件しかないそうです。杉を乾燥させて水車の動力で粉にし、線香に仕上げます。とうとうと流れる水を引き込み、ガタンガタンと回る水車の迫力に圧倒されます。時代をタイムスリップしたような感覚になってきました。線香は、香料を使っていないので、控え目だけど上品な香りです(もちろん買って帰りました)。
これを続けていくのは大変だろうと思いますが、馬場さんが誇らしげに説明してくださる姿を見ていると、伝統を守っていく喜びや誇りが感じられて、感激しました。
絶品ピッツア「ヴィラアルティス」
この写真を見るだけで説明は不要ですよね。美味しいピッツアのお店。
移住者の方が開かれたお店です。PIZZAとARTと人が出会う場所というコンセプトのもと、個性的なアートが飾ってあります。ピザのサーブをしてくださった中島さんは、八女福島の福島八幡宮の巫女さんと書道家の2面を持つ方。お話のひきだしも多くて、すてき。
RITA八女福島
視察で宿泊したのは1棟貸しの宿「RITA八女福島」。
北島さん一押しの宿で、檜のお風呂や、設備がすばらしいのは言うまでもないのですが、八女の文化を感じられるおもてなしが素敵でした。
八女地方は九州最大の伝統工芸の集積地と言われるだけあって、八女提灯の職人さんによるベッドルームの照明、久留米絣を使ったルームウェアなど。メンバーの一人は、ルームウェアがすっかり気に入って、どこで買えますかと聞いていました。
楽しかったのが、八女茶の利き酒ならぬ利き茶のおもてなし。みんなで3種類のシングルオリジンのお茶を飲み比べしました。通常、お茶はブレンドするのが普通ということで、1種類のお茶の葉を楽しめることはないそうです。すっきりなもの、旨味がつよいものなど個性が出るものですね。メンバーそれぞれ好みのお茶が違うのも面白かったです。
それから、朝ご飯も秀逸です。季節の食材をたっぷりと使った目にも楽しい朝食です。体にいいものをゆっくり染み入るように味わいます。RITAの玉垣さんが、たまたまメンバーの大学の後輩ということが判明して、すっかり打ち解けて、とても楽しい朝食の時間を過ごさせていただきました。
最後に
もともと仕事で、北島さんから八女福島の町並み保存・活用のお話を聞いたことをきっかけに興味と持って、視察を決めたのですが、八女福島では、小さな個性的なお店が次々と生まれていると聞いていて、他の地域と何が違うのかが疑問でした。
現地に行って、建物を見て、人に会って触れて、分かってくることがありました。ひとつは北島さんです。ここまで覚悟を決めて、建物の再生にかける人はそういません。リスクを取って、旗をあげて、それについてくる人たちがいます。古民家を使いたい人がいて、それを用意する人たちがいる。その関係性が(お金の回し方も含めて)できているのだと思います。簡単ではありません。でも、できている。すごいです。
今回、4人のメンバーで視察しましたが、それぞれ興味や観点も違うし、人に対する接し方(近づき方)も異なっていて、メンバーから学ぶことも大きかったです。また来年も視察に行こうと思っています。
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